自生記録: 2地域区分
North Carolina、South Carolina
すべての区分を見るモウセンゴケ科ハエトリソウ属の食虫多年草。世界で唯一のハエトリソウ属として知られ、葉先が二枚貝のように閉じ、わずか0.5秒で昆虫を捕らえる能動的捕虫装置をもつ。野生個体群はアメリカ合衆国ノースカロライナ州南部からサウスカロライナ州の亜熱帯性沿岸湿地に限定され、IUCNによりVulnerable(絶滅危惧II類)に評価されている。
小型の多年草で、地下には白色の塊根をもち、春〜初夏にロゼット状の葉を展開する。葉身は心臓形の「わな葉」と細長い「通常葉」を季節的に切り替え、わな葉は中肋を挟んで2枚の小葉が蝶の羽のように開き、縁には剛毛状の歯を並べる。葉面には3対(合計6本)の触覚感覚毛があり、20秒以内に2本以上の毛が連続して刺激されると葉が閉じる仕組み(秒単位の細胞膨圧変化による)。一度の捕獲で葉は数回しか作動できず、消化に5〜12日を要する。花茎は20〜30cm伸ばし、枝分かれした先端に白色の五弁花を数個つける。自生地の生存個体数は長年の調査で推定3万株以下とされ、野生採集・湿地の埋立・火災抑制による林地遷移で減少が続いている。
アメリカ合衆国ノースカロライナ州南部からサウスカロライナ州東部の、海抜数メートルの低湿性パルメット・パイン林(longleaf pine savanna)内の湿地帯( pocosin や Carolina bay と呼ばれる一時的湿地)に自生する。貧栄養・酸性の泥炭土壌を好み、定期的な山火事で競合植生が除去された開放環境を必要とする。IUCN Red ListによりVulnerable(絶滅危惧II類)に指定されており、連邦法(Endangered Species Act)では米国内取引規制、CITES附属書IIで国際取引が規制されている。
アメリカ合衆国
ジャマイカ
自生が記録されている区分の気候区分(ケッペン)です。区分の全域がこの気候であるとは限りません。
同じ気候をもつ区分は世界に31あり、そのうち25にはこの植物の自生記録がありません。地図で見る
気候が似ていることは、そこで生育できることを意味しません。分布の限界は気候以外の要因(分散の歴史、土壌、他種との競合など)でも決まります。出典: Beck et al. (2023), CC BY 4.0(観測期間 1991–2020)。
出典に薬用としての利用記録があることを示します。効能や安全性の認定ではありません。
Dionaea muscipula が薬用として記録されています。
出典箇所: p.231 左列 8行目
World Checklist of Useful Plant Species · Knowledge Network for Biocomplexity (KNB) · CC BY 4.0 · 出典版: wcups-2020-62602715
出典を開くハエトリソウ、ハエトリグサ、ハエジゴク
Dionaea muscipulaの写真
Len Worthington · CC BY-SA 2.0 · 画像ページ